地球に小惑星が衝突したり、火山が大爆発を起こしたりすると、火山灰や塵が大量に空気中に散乱するため、太陽から注ぐ光線が遮(さえぎ)られ、地球全体の気温が低下します。

例えば、恐竜が大絶滅した原因と言われているのは、北アメリカのユカタン半島近くに直径10キロメートル程度の小惑星が落下し、その時にまき散らされた塵によって、長期に渡り、地球の気温が低下したせいだと考えられています。この地球の寒冷化によって、恐竜は死滅したと考えられています。

今から6,500年位前、ジャワ島にある巨大火山が爆発を起こし、その火山灰は、高度1万メートル以上に達し、数年に渡って、太陽の光を遮ったため、地球全体を寒冷化させました。このとき、人類の祖先のホモ・サピエンスは、アフリカ大陸にいましたが、その人口は、数十万から数万人にまで、10分の1以下に減ったと推定されています。